2023年8月11日(金・祝)〜8月13日(日)
千葉県千葉市美浜区において、
2023年度知的障がい者フットサル強化合宿が行われました。
主催:特定非営利活動法人日本知的障がい者サッカー連盟 フットサル委員会
目的:「virtus GLOBAL GAMES 2027(開催地未定)」に向けての日本代表選手の発掘と強化
日程:令和5年8月11日(金)〜13日(日)
場所:高円宮記念JFA夢フィールド内アリーナ 千葉県千葉市美浜区美浜11
【スケジュール】
8月11日(金・祝)
集合・ガイダンス
午後 トレーニング
夕方 ミーティング
8月12日(土)
午前 トレーニング
午後 トレーニング
夕方 ミーティング
8月13日(日)
午前 トレーニングマッチ(vs バルドラール浦安デフィオ)
解散
【活動報告書】
→GK報告
【監督総括】
新体制となり初めてのフットサル日本代表合宿。4年後の世界大会に向けて新たなチームとして始動しました。今回の合宿から、JFA日本代表チームと同じウェアを着用することとなりました。これまで知的障がい者サッカー/フットサルに尽力してこられた全ての皆様の思いが形となり、素晴らしいサポートを受けながら、今合宿に望むことができました。選手、スタッフ一同、とても身が引き締まる思い、そして、感情が高ぶる瞬間でもありました。
チームとして積み上げるために、普及活動であるフットサルキャラバンから新らしく選手を招集し競争力も上がる中、日本代表のプレーモデル、プレーの強度、連続したプレー、フットサルの特性を全員で共有しながらトレーニングを行いました。
攻撃ではピボを使った攻撃(3−1システム)を行うために、相手の守備ラインを突破するための旋回やライン間の狙い、2人組での攻撃(パラレラ、ワンツー、ジャゴナウなど)のプレーモデルを提示しました。相手の守備に応じて、どのような個人戦術、チーム戦術を用いてゴールを目指すのかを判断し、プレーすることを求めました。
守備では、マンツーマンDF、特に前プレの守備を確認しました。初日はファーストDFがなかなか決まらず、ずれが生じてエラーが起こりやすい状況がありました。映像を用いて提示することによりイメージができ、2日目のトレーニングの中で改善することができました。プレスの強度も上がり、ステッピングを意識し、簡単に突破される場面が少なくなりました。
特殊局面であるセットプレーでは、サインプレーをコーナーキック、キックイン、クリアランス、フリーキックで取り入れました。特性として多くを覚えることが苦手な選手もいるため、プレーをイメージしやすい言葉でセットできるようにしました。攻撃同様、あくまで形であり、DFの状況によって狙いを変化させることを意識しながらトレーニングすることを求めました。
最終日に行ったバルドラール浦安デフィオさんとのトレーニングマッチでは、合宿中のトレーニングで重ねた前プレから、先制点や追加点が生まれました。また、セットプレーから得点を生み出すことができました。守備では全員が身体を張り、相手選手を自由にプレーさせず、ハードワークすることができました。トレーニングの中で意識したことを生かし、試合の中で臨機応変に対応している選手たちに、今後のポテンシャルを感じることができました。特に、ベンチにいるメンバー全員が、得点ではともに喜び、ピンチの場面では声を張りあげ、チームとしての一体感があったことは3日間の成果として表現されていました。
新体制での合宿として、とても良いスタートを切れました。しかし、選手にとって大切なのは日々のトレーニングです。日常的にフットサルに取り組める環境が望まれます。各地域に戻り、より高いレベルの環境へ積極的に挑戦することを期待しています。
今後も、フットサルを楽しみ、日本代表になることを目指す選手が増えるよう、スタッフとともに強化、普及に尽力していきます。
最後になりますが、合宿を開催するにあたり、素晴らしい環境を提供してくださった高円宮記念JFA夢フィールド関係者の皆様、アディダス関係者の皆様、ホテルグリーンタワー幕張の関係者の皆様、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
■スタッフ
監 督 : 戸西 寿和
コーチ : 木村 純一
コーチ : 本橋 勇太朗
GKコーチ: 川口 和貴
トレーナー: 島田 靖丈
主 務 : 内山 彰洋
■選手
野崎 将智 (東京)
青沼 悠土 (東京)
辻 愛翔 (北海道)
幡野 浬 (東京)
徳丸 舜 (熊本)
岡田 秀太 (神奈川)
杉森 柊太朗 (静岡)
福田 翔和 (東京)
今井 勇人 (東京)
越智 羽久澄 (愛媛)
梶原 大輝 (東京)
小林 佑平 (神奈川)
瀬川 真也 (奈良)
利根川 優輝 (茨城)
武田 稜久 (大阪)
丸山 一喜 (奈良)
平山 宙 (大分)
後藤 甲樹 (大分)
渡邉 来良 (岩手)
吉川 圭祐 (東京)
なお、今回の事業は日本スポーツ振興センター「競技力向上事業」の補助金を利用して開催いたしました。