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お知らせ

【活動報告】知的障がい者サッカー女子日本代表UAEとの交流プログラム

2023年12月2日(土)〜12月10日(日)

特定⾮営利活動法⼈⽇本知的障がい者サッカー連盟(以下JFFID)は、⼀般財団法⼈⽇本国際協⼒センター(以下JICE)の事業の⼀環で、昨年に引き続き、スペシャルオリンピックスUAE⼥⼦ユニファイドフットボールチームと知的障がい者サッカー⼥⼦⽇本代表チームの交流プログラムを実施しました。

 

▷▷▷メディアリリースダウンロード
プログラム概要詳細、昨年の戦績、JFFID女子委員会の歩みなどがご覧になれます。

 

◯主催

一般財団法人日本国際協力センター(JICE)
スペシャルオリンピックスUAE

◯参加チーム

知的障がい者サッカー女子日本代表
スペシャルオリンピックスUAE⼥⼦ユニファイドフットボールチーム

◯名称:⽇UAE⼥⼦フットボール交流プログラム

◯期⽇:2023年12⽉2⽇(⼟)〜12⽉10⽇(⽇)

◯試合会場:UAE Football AssociationNational Team Training Center

◯競技形式:スペシャルオリンピックスルールに基づく20分ハーフ

◯プログラム内容

・知的障がい者のみでの試合(5人制)を1試合、ユニファイドでの試合(7人制)を2試合行う。
(日本チームはユニファイドの試合の際、コーチがパートナーとして参加)
・合同アクティビティを通じてチーム間の交流を深める
・指導者間同士での情報交換、意見交換の場を設ける

 

【活動報告レポート】

活動報告レポートはこちら

 

【監督総括】

(一財)日本国際協力センター(JICE)主催の下、昨年度に引き続き、スペシャルオリンピックスUAE女子ユニファイドフットボールチームとの交流プログラムが実現し、今年度はUAE開催として、知的障がい者サッカー女子日本代表チームが初の海外遠征を行いました。6月開催のナショナルトレセン参加選手22名から8名に絞りこみ、11月4日(土)の事前練習会を経て準備を進めてまいりました。また、ユニファイドルールとして知的障がいではない選手(パートナー)と知的障がい選手(アスリート)との組み合わせになるので、事前練習会および現地入りしてからのトレーニングでチームへの融合を図りました。

日本チームは、中盤でボールを奪う守備を基本コンセプトとし、ボールを中心とした守備陣形からサイドに誘導して奪ったボールを、逆に相手の守備陣形が整う前にショートカウンターからの中央突破、中央を固められたらサイド攻撃も組み合わせるようにしました。また、サイドで奪いきれない場合は、DFとGKで最終ラインの背後をケアしつつ攻撃を遅らせて帰陣&プレスバックしてコンパクトを保ち、ゴールを守る数的優位を作ってから再び粘り強く奪い、ビルドアップして攻撃するサッカーを志向しました。この戦い方は昨年度と同じですが、より精度を高める事と、攻守の切り替えを早くしていく事を目指しました。

第1戦は立ち上がりから高強度の拮抗したゲームとなり、中盤に網を張る日本チームを避けるようにキック力を前面に出し、パワーとスピードで日本のDFラインの背後を狙うUAEと、コンパクトな陣形からセカンドボールを回収しショートカウンターを狙う日本という、両チームの狙いのはっきりしたゲームとなりました。お互いに決定的なチャンスを迎えるもノーゴールに終わり、初戦は0-0のドローでした。続く第2戦は、お互いに相手の出方を伺う立ち上がりから徐々に日本チームがペースをつかみ、ボールを効率よく動かしながら得点チャンスを多く作り出し、前半で3得点を奪い日本が3-0と勝利しました。第3戦は最終戦という事もあり観戦者も多く、これまでの2試合とはまた違ったアウェイの雰囲気の中での試合となりました。お互いに第1戦の分析を経ての対戦となり、UAEチームはDFの枚数を増やしサイドに運動量のある選手を配置し、日本チームのショートカウンターを阻止しつつ縦に速く幅を使った攻撃を仕掛けてきました。対して日本チームは、UAEチームのスピードに対抗するためにラインをやや下げ、サイドの枚数をマッチアップできるようにシステムを変え、加えてUAEチームのライン間が間延びしたところを突破するようにして対抗しました。地元の声援を受け、何としてでも勝利したいUAEチームの圧力に次第に押される展開となり、前後半に1点ずつコーナーキックから失点を重ねてしまいました。地元の邦人チームのドバイブルーさんを中心とした方々から「ニッポンコール」が鳴り響く終盤、日本も前からボールを奪う守備に出て攻勢に出ますが、こぼれ球がポストに阻まれるなど、あと一歩のところで得点が奪えず、そのまま0-2で試合終了となりました。

UAEチームの選手は、スピード、キック力を含むパワー、体格(手足の長さ・コンタクトの強さ)で日本チームを圧倒しており、今回の対戦では日本チームのテクニック、攻守の切り替え、組織力を発揮させてくれませんでした。体感した基準を世界スタンダードとし、①アウェイでも闘える冷静さとメンタリティー、②ボールの移動中のポジショニング修正、③素早い攻守の切り替え(4局面)、④プレッシャーを受けた中での技術と判断、⑤球際の強さ、の5つをポイントにして選手の育成をしていきたいと思います。

日本チームの選手たちは、八咫烏のユニフォームを着る事への誇り、責任、感謝を感じ全力でこの遠征を楽しんでいました。初めて飛行機に乗る選手が約半数、ほとんどの選手が海外渡航は初体験となる中、レセプション等のオフィシャル対応、外国人選手とのコミュニケーション、立ち振る舞い、現地での生活習慣への適応、休息・食事・コンディションづくり等、オフザピッチでも大きく成長し、大きな怪我や体調不良者もなく遠征を終えました。

アウェイのはじめての体験を繰り返す中で、ナショナルトレセンの一泊二日の合宿とは見違えるように選手たちはたくましく成長しました。海外に出てその文化に触れ、試合とトレーニングを継続していく事により、あらゆる面で成長できたと思います。日頃から選手を育てて頂いている所属チームの皆様、所属FIDの皆様には心より感謝と御礼を申し上げます。

最後に、関係の皆様には、交流親善マッチ開催にあたり多くのご支援をいただき、選手が全力を出し切るための力をいただきました。この場をお借りして感謝と御礼を申し上げます。

引き続き知的障がい者サッカー女子日本代表へのご声援をお願い致します。

 

 

◼️⽇本代表選⼿・スタッフ⼀覧

GK  ⼭下 莉奈 (静岡県)

DF  ⽯橋 ルカ (愛知県)

DF  堀内 美咲 (静岡県)

MF  新⽥ ⾥緒 (神奈川県)

MF  後藤 千尋 (岐⾩県)

MF  ⼤塚 恵美 (福岡県)

M F  照井 蘭々 (北海道)

FW  鈴⽊ 理惠 (神奈川県)

監督  稲葉 政⾏ (神奈川県)

コーチ  井上 由惟⼦ (千葉県)

コーチ  繁浪 由希 (千葉県)

AT   野地 吾希夫 (神奈川県)

主務  ⻑⽥ 菜美⼦ (神奈川県)

 

 

   

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