2024年1月6日(土)〜1月8日(月・祝)
東京都調布市において、
2023年度知的障がい者フットサル強化合宿が行われました。
主催:特定非営利活動法人日本知的障がい者サッカー連盟 フットサル委員会
目的:「virtus GLOBAL GAMES 2027(開催地未定)」に向けての日本代表選手の発掘と強化
日程:令和6年1月6日(土)〜8日(月・祝)
【スケジュール】
1月6日(土)
集合・ガイダンス
午後 トレーニング
夕方 ミーティング
1月7日(日)
午前 トレーニング
午後 トレーニング
夕方 ミーティング
1月8日(月・祝)
午前 トレーニングマッチ(vs Desafio Tokyo)
解散
【活動報告書】
→GK報告
【監督総括】
今年度2回目となるフットサル日本代表合宿。各地で甚大な災害や事故が起こる中、被災した方々へ黙祷を捧げることから今合宿を始めました。選手には、日本代表候補としての感謝や誇り、自覚と覚悟をもって取り組むことを示しました。
前回の合宿から、約半年の期間が空いた中での活動となりました。この間、四国でのフットサルキャラバンや第2回全国特別支援学校フットサル大会の視察を行い、若く勢いのある選手を招集することができました。
今回のトレーニングも日本代表のプレーモデルを提示しながら行いました。その中で選手には、失敗を恐れずにチャレンジする姿勢を求めました。攻撃では、ボールを保持しながら前進し、ピヴォを使った攻撃を行うために、相手守備ラインを突破するための狙いを落とし込みました。2人組で、どのような動きが味方を助け、守備ラインを突破できるかのプレーモデル(ブロック、カーテン、ピサーダなど)を提示しました。また、自陣キックイン時にGKを活用しての回避+攻撃参加のプレーモデルを提示しました。個人、チームとしての選択肢を増やし、ゲームの中でゴールを目指す技術戦術を発揮できるようトレーニングしました。
守備では、前回に引き続き、マンツーマンDF、前プレの守備を確認しました。ファーストDF、プレスの強度、ステッピングの3つを意識し、簡単に突破されないことを求めました。ライン突破されたときには、素早く撤退、アジャストし、焦らず優先順位を守りながら相手の攻撃を押し返す守備を求めました。
特殊局面であるセットプレーでは、前回取り組んだサインプレーをプレイブックにまとめ、合宿までに事前にデータや映像で共有しました。ただ、前回合宿からの積み上げがある選手、リセットされている選手がいたため、改めてトレーニングで落とし込みました。選手の特性もあり、継続することの難しさを改めて実感することができたと同時に、課題として残りました。
最終日に行ったDesafio Tokyo(東京都3部)とのトレーニングマッチでは、相手の圧力や強度、スピードに慣れるまでに失点を重ねました。しかし、相手の強度に慣れてくると、ボールを保持しながら相手の陣地に侵入することできました。また、自陣キックイン時には、トレーニングで落とし込んだGK活用を利用し、相手のプレスを回避することができました。収穫としては、流れの中から攻守の素早い切り替えと、セットプレーから得点を生み出すことができたことがあげられます。特に、自陣深くからボールを保持し、相手選手がボールに触れることなくパスワークで得点を奪った攻撃は素晴らしく、一時は同点まで持っていった粘り強さにチームのポテンシャルを感じることができました。また、今回、初招集の高校生たちが溌溂とした物おじしないプレーを発揮してくれたことは大きな驚きと共に、今後に大きく期待を抱かせるものでもありました。課題としては、守備では全員が身体を張りハードワークすることができましたが、球際で負けることが多く失点を重ねました。世界を相手にしたときに、相手選手の強さや速さに対抗できるよう、普段からより高い強度のプレーに慣れておく必要性を感じさせられました。
今回の合宿でも多くの収穫と課題が出ました。選手には、大切なのは日々のトレーニングであり、日常的にフットサルに取り組める環境にチャレンジすること、現状に満足しないことを求めました。各地域に戻り、より高いレベルの環境へ積極的に挑戦することを期待しています。
今後も、フットサルを楽しみ、日本代表になることを目指す選手が全国各地で増えるよう、スタッフとともに強化、普及に尽力していきます。
最後になりますが、合宿を開催するにあたりご協力いただきました、アディダス関係者の皆様、ミズノフットサルプラザ味の素スタジアムの皆様、公益社団法人九段盡性園哲明寮の皆様、Desafio Tokyoの皆様、選手所属チームの関係者の皆様、心より感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。
■スタッフ
監 督 : 戸西 寿和
コーチ : 木村 純一
コーチ : 本橋 勇太朗
GKコーチ: 小林 勇樹
GKコーチ: 川口 和貴
トレーナー: 島田 靖丈
主 務 : 内山 彰洋
主 務 : 山本 沙知
■選手
野崎 将智 (東京)
青沼 悠土 (東京)
幡野 浬 (東京) ※体調不良により辞退
徳丸 舜 (熊本) ※体調不良により辞退
岡田 秀太 (神奈川)
杉森 柊太朗 (静岡)
福田 翔和 (東京)
越智 羽久澄 (愛媛)
梶原 大輝 (東京)
小林 佑平 (神奈川)
瀬川 真也 (奈良)
利根川 優輝 (茨城)
武田 稜久 (大阪)
丸山 一喜 (奈良) ※体調不良により辞退
渡邉 来良 (岩手)
吉川 圭祐 (東京)
大久保 史弥 (栃木)
小柳 心輝 (栃木)
齊藤 光汰 (神奈川)
なお、今回の事業は日本スポーツ振興センター「競技力向上事業」の補助金を利用して開催いたしました。