2024年7月13日(土)〜1日(月・祝)にかけて千葉県千葉市にて、
知的障がい者フットサル日本代表候補強化合宿が行われました。
主催:特定非営利活動法人日本知的障がい者サッカー連盟 フットサル委員会
目的:「virtus GLOBAL GAMES 2027(開催地エジプト(予定))」に向けての日本代表候補選手の強化と韓国遠征(日韓交流プログラム)への選手選考
日程:令和6年7月13日(土)〜15日(月・祝)
場所:JFA夢フィールド内アリーナ、パデル&フットサル晴れのち晴れ
■スケジュール
7月13日(土) @JFA夢フィールド内アリーナ
集合・ガイダンス
午後 トレーニング
夕方 ミーティング
7月14日(日) @パデル&フットサル晴れのち晴れ
午前 トレーニングマッチ(vs LUFT)
午後 トレーニング
夕方 ミーティング
7月15日(月・祝) @JFA夢フィールド内アリーナ
午前 トレーニングマッチ(vs BUONO FUTSAL CLUB)
ミーティング
解散
【活動報告】
→GK報告
【監督総括】
今年度1回目となるフットサル日本代表合宿。前回の合宿から、約半年ぶりの活動となりました。招集された選手には、日本代表候補としての感謝や誇り、自覚と覚悟をもって取り組むことを求めました。
今合宿は、2027年に行われる予定のVirtus Global Games(エジプト開催予定)に向けた強化合宿と同時に、今年の9月にANISA(一般社団法人 全日本知的障がい者スポーツ協会)主催の日韓交流プログラム(フットサル)に向けて、選手選考も兼ねた合宿となっています。招集メンバーも15名とし、よりチーム内の競争を意識できるような環境を設定しました。
また、チームを「進化」させるために、選手同士の連携を深める(深化)こと、また、選考も兼ねているので選手としての「真価」を発揮することを求めました。
新チームになり1年が経過し、攻撃に関しては一定の成果が見られています。一方、守備に対する課題は多くあります。トレーニングでは守備にフォーカスした内容で取り組みました。特に、前線からのプレス、突破されたときの撤退、攻撃から守備のトランジション、アジャストを素早くする、セットプレー守備を中心にトレーニングしました。初日のトレーニングで、優先順位や狙いを理解することで、チームとしての守備、連動した動きの向上を図ることができました。
2日目の午前中は、千葉県リーグ3部所属のLUFTさんとトレーニングマッチを行いました。成果としては、初日に行ったトレーニングを意識し、粘り強く守ることができました。また、危険な場面でも素早くアジャストし、GKと協力して失点を防ぐ場面も多くみられました。攻撃では、良い守備からショートカウンターからセグンドで合わせる形で得点することができました。狙い通りの試合展開ではあったものの、自陣でのパスミス、セットプレーや終了間際の時間帯での失点が課題となりました。(1‐2、1‐0、0‐1。合計2‐3で敗戦。30分×2本、20分×1本。)午後は、午前中のトレーニングマッチで出た課題をチーム全体で修正し、3日目に備えました。
最終日に行った千葉県リーグ2部所属のBUONO FUTSAL CLUBさんとのトレーニングマッチ。試合開始と同時に相手の強度や個人戦術の駆け引きについていくのが難しく、テーマである守備を確認するには十分すぎる相手ということが確認できました。序盤から相手チームの2人組の関係や、連動した動き(クアトロ)からマークのずれが生まれました。成果としては、2日目同様、チームとして連動した守備、粘り強い守備で失点しない時間を長く保つことができました。また、攻撃ではセットプレーや良い守備からのシュートや、カウンターで相手ゴールに迫ることができました。諦めることなく得点を狙い、1点を奪うことができました。課題としては、相手チームの攻撃に対しての対応力があげられます。また、相手チームのキックインでクイックリスタートに対応できず失点する場面がありました。ただ、合宿の守備の強化というテーマでは、一定の成長がみられ評価することができました。(0-2、0-2、1-5。合計1‐9敗戦。30分×3本)
また、特殊局面であるセットプレーやクリアランスは、前回、課題として残っていました。今回は、多くの選手がしっかりと確認してから合宿に臨むことができていたので、初期配置からシュートの動きまでスムーズで改善が見られました。今後は、パスの精度やタイミングを合わせていくなど、細かい部分に課題があります。これからも新たなセットプレーにも取り組みながら、チームとしての強みを増やしていく必要があります。
今回、選手の人数を絞ったことで、合宿のテーマである選手間の連携を深めることができ、チームとして「進化」することができました。また、多くの成長を図ることができました。しかし、新たな課題、次へのステップが生まれています。さらに成長していくために、選手には現状に満足せず、日々のトレーニングからフットサルに接し、より高いレベルの環境へ積極的に挑戦することを期待しています。
今後も、フットサルを楽しみ、日本代表になることを目指す選手が全国各地で増えるよう、スタッフとともに強化、普及に尽力していきます。
最後になりますが、合宿を開催するにあたりご協力いただきました、アディダス関係者の皆様、高円宮記念JFA夢フィールドの関係者の皆様、パデル&フットサル晴れのち晴れの皆様、セミナーハウスクロス・ウェーブ幕張の皆様、千葉県リーグ関係者の皆様、千葉県リーグLUFTの皆様、千葉県リーグBUONO FUTSAL CLUBの皆様、選手所属チームの関係者の皆様、心より感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。
■スタッフ
監 督 : 戸西 寿和
コーチ : 木村 純一
コーチ : 本橋 勇太朗
GKコーチ: 小林 勇樹
GKコーチ: 川口 和貴
トレーナー: 島田 靖丈
主 務 : 内山 彰洋
主 務 : 山本 沙知
■選手
野崎 将智 (東京)
青沼 悠土 (東京)
幡野 浬 (東京)
徳丸 舜 (熊本)
福田 翔和 (東京)
越智 羽久澄 (愛媛)
梶原 大輝 (東京)
小林 佑平 (神奈川)
利根川 優輝 (茨城)
武田 稜久 (大阪)
丸山 一喜 (奈良)
吉川 圭祐 (東京)
大久保 史弥 (栃木)
齊藤 光汰 (神奈川)
今井 勇人 (東京)
なお、今回の事業は日本スポーツ振興センター「競技力向上事業」の補助金を一部利用して開催いたしました。