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【活動報告】知的障がい者フットサル日本代表候補強化合宿 2025年1月

2025.02.05

【活動報告】知的障がい者フットサル日本代表候補強化合宿 2025年1月

2024年度知的障がい者フットサル日本代表候補強化合宿を東京都港区にて実施しました。

 

主催:特定非営利活動法人日本知的障がい者サッカー連盟 フットサル委員会

目的:Virtus World Futsal Championships 2025(開催地未定)、

Virtus GLOBAL GAMES 2027(開催地エジプト(予定))に向けての日本代表候補選手の強化

 

日程:令和7年1月11日(土)〜13日(月・祝)

場所:港区スポーツセンター 東京都港区芝浦1-16-1 みなとパーク芝浦内

 

■スケジュール

1月11日(土)

集合・ガイダンス
午後 トレーニング
夕方 ミーティング

1月12日(日)

午前 トレーニングマッチ(vs デサフィオ東京)
午後 トレーニング
夕方 ミーティング

1月13日(月・祝)

午前 トレーニングマッチ(vs レボリューション)
ミーティング
解散

 

【活動報告】

活動報告書

GK報告書

トレーナー報告書

 

【監督総括】

2024年度2回目となるフットサル日本代表候補強化合宿。昨年9月に予定されていた韓国遠征は中止となりましたが、招集された選手たちは世界大会へのモチベーションを維持し、チーム力を高めるための合宿となりました。 

フットサル日本代表は、2027年に行われる予定のVirtus Global Games(エジプト開催予定)で、過去最高の結果を出すという目標を定めています。しかし、2025年度にvirtus futsal world championship(開催地未定)が行われる予定となり、その情報は冒頭のとおり、選手のモチベーションを高める要因となっています。 

今合宿でもチームを強化するために、あらためて日本代表としての自覚、ハードワーク、チャレンジ、コミュニケーションを求めました。また、世界大会を見据え、戦術理解を深め実践していくことも求めました。 

攻撃に関しては、2人組の関係はかなり実践することができています。しかし、FP4人が連動した攻撃はまだまだできていないのが現状です。今回の合宿では、4人が連動して意図を持ったボールの動かしかた、スペースの使い方をトレーニングしていきました。守備に関しては今まで取り組んできた、前線からのプレス、撤退、トランジション、セットプレーを中心に前回からの積み上げを目指しました。 

チーム力を図るために、今合宿でも2回のトレーニングマッチを設定しました。2日目午前中のトレーニングマッチは、東京都リーグ4部所属のDesafio Tokyoさんと対戦しました。成果としては、強度の高い相手に対して得点を奪うことができたこと、攻守に粘り強くチャレンジすることができたことです。しかしながら、守備での課題が多く出ました。特に相手のキックイン、コーナーキックでの細かいポジショニングのエラーが原因で、多く失点することとなりました。初期配置には立っているが、1歩2歩ずれていたり、シュートを怖がり身体を寄せきれない、背けるというのが原因としてありました。結果は、30分×2本は3-7(前半1-3後半2-4)20分×2本は2-8(前半1-4後半1-4)。でした。午後は、午前中のトレーニングマッチで出た課題をチーム全体で修正し、3日目に備えました。 

最終日に行った東京都1部所属のRevolution Futsal Community 千代田さんとのトレーニングマッチ。疲労もピークに達している中、前日とはうって変わり、試合序盤から攻守において代表チームが掲げる「ハードワーク」を全員が行いました。特にDF時のトランジション、ポジショニング、コミュニケーションが格段に良くなり、この2日間の成果を存分に発揮することができました。成果としては、前日からの失点が減ったことがあげられます。特に1本目(30分)、3本目(20分)は無失点であることがあげられます。前日の課題をしっかりとトレーニングで修正し、チーム戦術を理解し実行できたことは、選手たちの持つポテンシャルに大きな可能性を感じられることができました。攻撃ではセットプレーや良い守備からのシュート、カウンターや連動した攻撃で相手ゴールに迫り、得点を奪うことができました。課題としては、ハーフタイム後の試合の入り方です。再開後、数分もたたないうちに立て続けに失点したことです。ただ、その後大きく崩れることなく戦え

たことは、チームとしての成長が実感できました。結果は、30分×2本が2-5(前半0-0後半2-5)20分×2本が1-1(前半0-0後半1-1)でした。 

3日間を通して感じた課題は、前回の合宿から半年空いたことはありますが、チーム戦術や守備の優先順位などの決まり事を忘れてしまう選手が多いことです。また、選手一人ひとりのフットサルに必要なチーム戦術や個人戦術などの「戦術メモリー」の少なさにも課題があります。これらを解決するためには、選手たちが日常的にフットサルをプレーすること、また、その環境の整備が求められることを強く感じることとなりました。 

今回の合宿でも、新たな課題、次へのステップが生まれています。さらに成長していくために、選手には現状に満足せず、日々のトレーニングからフットサルに接し、より高いレベルの環境へ積極的に挑戦することを期待しています。個人の成長がチーム力を高め日本代表を強くし、世界大会での結果へとつながります。 

今後も、フットサルを楽しみ、フットサル日本代表になることを目指す選手が、全国各地でますます増えるよう、スタッフとともに強化、普及に尽力していきます。 

最後になりますが、合宿を開催するにあたりご理解ご協力いただきました、アディダス関係者の皆様、JIFFの皆様、東京都港区スポーツセンターの皆様、アパホテル三田駅前の皆様、Desafio Tokyoの皆様、Revolution Futsal Community 千代田の皆様、選手所属チーム関係者の皆様、保護者の皆様、心より感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。 

 

 

■スタッフ

監 督 : 戸西 寿和
コーチ : 本橋 勇太朗
GKコーチ: 小林 勇樹
GKコーチ: 川口 和貴
トレーナー: 島田 靖丈
主 務 : 内山 彰洋

 

■選手

野崎 将智  (東京)
青沼 悠土  (東京)
幡野 浬   (東京)
徳丸 舜   (熊本)
福田 翔和  (東京)
越智 羽久澄 (愛媛)
梶原 大輝  (東京)
利根川 優輝 (茨城)
武田 稜久  (大阪)
丸山 一喜  (奈良)
吉川 圭祐  (東京)
大久保 史弥 (栃木)
原 勇人   (東京)
小川 駿   (東京)
宮野 絢   (大阪)
藤田 大輝  (兵庫)

 

なお、今回の事業は日本スポーツ振興センター「競技力向上事業」の補助金を一部利用して開催いたしました。

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